今日はセラミックスのセットのお話をします。この動画はセラミックスをセットした時の動画です。
ステップ1まず、仮歯を外します。

ステップ2歯についているセメントを外します。仮歯を取った歯は超音波できれいにするか、ポリッシングペーストで研磨します。ですがポリッシングペーストで研磨する場合は、フッ素の配合がない特殊なポリッシングペーストで磨かなければならないのです。

ステップ3クラウンの内面を新鮮な面にするためサンドブラスターをして表面を一層削合します。サンドブラスターした新鮮な面は光を遮断しなければならないのです。そうしなければ予後不良のいち因子になってしまうからです。

ステップ４セットするセラミッククラウンに接着剤が付着しないように青い分離剤を塗ります。なぜ青いかといいますと、照射する光が青いので、赤の分離剤などを塗布すると、光が遮断されて重合阻害を起こしてしまいます。なので、青いフィルター的な感じで青の分離剤を塗るのです。このとき、絶対に接着面についてはいけないのです。もしも接着面についてしまいましたら、そこの接着剤は剥がれてしまうので、もう一回塗り直さなければなりません。

ステップ５歯牙にボンディング材を塗ります。このときの薄さも、予後不良因子になるので、気をつけなければなりません。肉眼的にはエアーをかけたとき表面が波立たないような薄さが理想です。

ステップ６歯牙に光を照射して、ボンディング材を歯に強固に接着させます。このときも8方向から歯牙に光線を当ててボンディング材を歯にくっつけます。

ステップ７セラミッククラウンの中にセメントを入れます。

ステップ８歯に合着させ、余剰セメントを押し出します。このとき、押し出したセメントは色が白くなる前のピンクの状態で除去しなければなりませんが、ピンクすぎると柔らかいので、薄ピンクになったタイミングで除去するのです。白くなってからでは手遅れです。もう二度と取れないからです。

ステップ９光照射させます。光がまんべんなくセメントに到達するように9方向から光を照射します、9方向とは咬合面からと歯の周り8方向です。

ステップ10余剰セメントを除去します。このとき、確実に余剰セメントを取らなければなりません。さもないと、固くなってクラウンや歯に固着してしまって二度と取れなくなってしまうからです。ひまわり歯科ではこのとき拡大鏡を使って残らずセメントを除去しています。