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最小限の削合で治しました

2020年01月16日

カテゴリ:むし歯治療

歯と歯の間が虫歯です

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↑まず、歯を見てみましょう。奥から2番目と3番目の間が虫歯で穴が空いています。これは、古いコンポジットレジンが2次カリエスになったところです。(虫歯の再発したところ)

 

 

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↑レントゲンで診てみると、歯と歯の間が黒くなっています。これは世間一般でいう虫歯です。黒くなっているところは脱灰して(カルシウムが抜けて)いるので削合が必要です。では、治療を始めていきましょう

 

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↑一見、虫歯に見えるところを削合しました。

 

 

 

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↑ですが、カリエスチェックという虫歯菌に侵された部分を染める薬品でチェックするとピンクに染まります。これを取り残してはいけません。2次虫歯が内部で広がる印紙になってしまいます。

 

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↑感染歯質をほとんど取り除きました。歯を長持ちさせるコツは、う蝕検知液で感染歯質を完全に取り除くことです。

 

 

 

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↑今回も、積層充填です。積層充填とは、何回にも分けて充填することです。歯に詰める光重合樹脂は、重合時に収縮するので、いっぺんに詰めてしまうと、亀裂が入ったり接着力が弱くなり、それも、2次虫歯の原因になってしまいます。なので、サラサラな樹脂を一回象牙質に流してから、そのうえに、餅状のレジンを詰めて、何回にも分けて光照射します。サラサラの樹脂をエナメル質に付けないのも長持ちのコツです。

 

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↑金属のバンドを外して、ピカピカに研磨しました。

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↑レントゲンを見てみても完璧に治っています。!!これで、一安心です!!お疲れさまでした!!

今回は、ダイレクトボンディングを施術した症例です。インレーですと歯を大きく削合しなければなりませんがダイレクトボンディングなら最小限の歯の削合量で済みます。感染歯質とダイナミックな遊離エナメルだけの削合で虫歯治療を行えます。ダイレクトボンディングのおかげで患者様の歯質を最小限に削合する治療が選択できます。今後は、インレーなどの最も良くない治療を選択する患者さんを可及的に減らしていくことが私のミッションであります。私のポリシーは一回目の治療ではインレーを行わないという方法ですが、経済的にインレーしかできない人がいます。これをどうするかが私の今後の課題です。

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 インレーの中でも特にいけないのがメタルインレーです。メタルインレーを行っている国は日本ぐらいしかないそうです。それに、ドイツではパラジウムを人体に使うこと自体禁止されているそうです。それは、パラジウムは人体に有害という考えのもとだそうです。日本ではゴールドの代わりにパラジウムが使われています。それは、かつてパラジウムは安かったからです。しかし現在ではパラジウムが高騰しておりゴールドと同じぐらいになってしまいました。なのでパラジウムの優位性はないのです。唯一費えるとしたら色が金色でない事です。銀色ですとあまり目立ちませんが金色ですとピカって光って物凄く目立ってしまいます。

 なので、私はメタルインレーを新たに一個も作りたくないです。