床矯正
今日は床矯正のご説明を致します。
床矯正(しょうきょうせい)とは、皆さんがイメージする歯の矯正とはちょっと違う、歯の矯正です。 主にドイツを中心としたヨーロッパで発達しています。ドイツは、歯科の基準が大変厳しく、針金で止めるタイプの入れ歯が禁止されてる厳しい国です。当院でも、自費の義歯を作るための金属はドイツから輸入しています。若干金属代が高くなりますが、その分、持ちがいいのです。
話はそれましたが、
「床矯正」は、成長段階にある子供の「あごの骨」を正常に発育させ(現代人で言いますと大きく発育させ)、歯の生えるスペースを作ってあげる矯正治療です。
費用は10万円~30万円ぐらいが多いです。
ワイヤーをかける歯列矯正では「抜かなければならないはずの歯」を抜かずに矯正できる、という利点があります。
要するに、余分な歯を抜いたりするのではなく、あごの発育を促進させることで、自然に歯ならびを整える矯正の方法なのです。床矯正にも利点と欠点があり、これらは患者さんのごとに、判断していく必要があります。
利点
- 歯を抜かないで済む場合が多いです。自分で取り外しが出来るために歯磨きが簡単になり、虫歯になりにくいです
- 痛みが少ないです
- 早期の治療であれば費用が安く簡単に終了してしまう
欠点
- 取り外しが必要です。
- 永久歯の糸切り歯が生えてしまうと、治療が困難になってしまう。
- ワイヤーの併用が必要になることもある
床矯正は拡大ネジを仕込んだ入れ歯のような装置を使い、歯の植わっている骨を拡大して治療します。
6歳頃、下の前歯が変なふうに生えてきた何ていう時が子は生え変わっているのにうちの子はいつまでも生えてこない等、おかしいなと思った時が治療開始時期です。
5~6歳で始めれば骨の反応がいいので早く進みます。
半年で完了めざしてガンバリましょう。長い場合は18か月です。なれてくれば、毎日ネジをまいて、拡大することもできます。顔面の正しい成長のためには、むしろ、それくらい急いだ方が好ましいでしょう。
5~6歳からはじめれば、6から18か月の治療でかなりの効果がみられます。早く変化が現れるとご本人やご家族のモチベーションがさらに上がり、治療自体が楽しくなるようです。
床矯正の最重要ポイントは治療開始年齢です。相談だけでしたら、どなたでもできるので最寄りの矯正をやっている医院で早期相談をお勧めします。
器械的な治療とは矯正装置を使って歯を動かす方法です。一方機能的な治療とは、自分の筋力を使い、舌の位置、悪習癖の除去など自分の力で治すことです。装置も使います。大切な事は機能的な治療です。歯並びが悪くなるのは原因があります。例えば、鼻が悪くって口で呼吸ばっかりしてると出っ歯になってしまいます。それを治すのが、機能的な矯正なのです。歯というのは、口の周りの筋の状況によって位置が決まります。
子供の歯並びが悪いほとんどが前歯です。前歯が並んでいないと恥ずかしくって笑いたいとき笑えないってなってしまいます。
そういう子供が一人でも減ってくれればいいなって思っています。